「本当に気になる子いないのー?」


ぼんやりと空を見上げていると含みのある笑顔でアーチェが見上げてきた。
「あー…、」
面倒くさそうに、言葉を適当に返事をするとそれが気に入らないと頬を膨らませる。
だから、興味がないんだって。この前も言ったろ?
するとアーチェは盛大にため息をついて肩を竦めた。
「あー、はいはい興味がないんだったのよね。全く、面白みのない…」
アーチェはそれからぶつぶつと何かを呟いて、常に手にしている箒に跨った。
「もっとさー、興味持とうよ。その方が私も楽しいし。じゃあね!」
言いたいことを言って気が済んだのか箒が浮き上がり、そのまま空を飛んでいった。
なんなんだ一体。
別に俺の恋愛ごとにそんな面白みを求められてもなぁ。何が楽しいんだかわかんねぇ。
いや、そもそもなんでアーチェを楽しませなくちゃならねぇんだか。
興味がないもんは仕方ない。
…だけど、自分でも周囲とは何か違うのはわかってる。


「興味、か…」


どうしようもない違和感を忘れようと、もう一度空を見上げた。







曖 昧 な 不 安